柔道女子の阿部詩選手、2024年パリオリンピックで惜しくも2回戦で敗退してしまいました。
残念な結果ではありますが、あの会場での涙は今後の糧になることでしょう。
今回はそんな阿部詩選手の経歴や学歴(出身高校・大学)、子供の頃から現在までを深堀してみたいと思いますのでご覧下さい。
阿部詩のwiki風プロフィール!
- 名前:阿部 詩(あべ うた)
- 生年月日:2000年7月14日
- 年齢:24歳(2024年)
- 身長:158㎝
- 体重:52㎏
- 種目:柔道
- 階級:52㎏級
- 所属:パーク24
- 出身地:兵庫県神戸市
阿部詩選手と言えば東京五輪で、兄・阿部一二三選手との兄妹金メダルで日本中に感動を与えてくれました。
過去、世界選手権では優勝4回、グランドスラムでは優勝9回と圧倒的な強さが阿部選手の魅力です。
では、そんな阿部詩選手について掘り下げてみたいと思います。
まずは、学歴をお伝えします。
阿部詩の学歴!出身小学校・中学・高校・大学!
それでは阿部詩選手の学歴ついて小学校から見ていきたいと思います。
出身小学校は和田岬小学校!
阿部詩さんの出身小学校は、
です。
和田岬小学校は神戸市兵庫区の南、大阪湾・神戸港に面した岬にあります。
近くには潜水艦の造船で知られる三菱重工業神戸造船所があり、この地域は造船業を始めとする重工業地帯となっています。
阿部詩さんは2007年4月~2013年3月まで在籍されています。
出身中学校は夙川学院中学校!
阿部詩さんの出身中学校は、
です。(現:須磨学院夙川中学校)
夙川学院中学校の偏差値は61となっています。
現在は神戸市兵庫区にありますが、阿部詩選手が通われていたころは兵庫県西宮市にありました。
2016年に神戸市中央区のポートアイランド内に移転し、2017年に須磨学園と業務提携。
そして、現在の場所には2019年に移転しています。
その際、学校名も夙川学院中学校・高等学校から、須磨学園夙川中学校・高等学校へと変更されています。
わずか3年で2度の移転をしているんですね。
2013年4月~2016年3月まで在籍されています。
出身高校は夙川学院高等学校!
阿部詩さんの出身高校は、
です。(現:須磨学院夙川高等学校)
夙川高等学校の偏差値は54~56とです。
高校も中学校と同じように、3年で2度の移転をしています。
阿部詩さんの通われていたころは、ポートアイランドに移転した時期になりますね。
そして、夙川学院高等学校は、柔道の強豪校として知られ、多くの有名な柔道選手を輩出しています。
2016年4月~2019年3月まで在籍されています。
出身大学は日本体育大学!
阿部詩さんの出身大学は、
です。
日本体育大学スポーツ文化学部武道教育学科の偏差値は47~51です。
2019年4月~2023年3月まで在籍されています。
大学卒業後は、パーク24株式会社に入社しています。
では、阿部詩さんについて詳しく見ていきたいと思います。
阿部詩の経歴!子供の頃から現在まで!
それでは阿部詩さんの経歴を子供の頃から見ていきたいと思います。
阿部詩さんのは5人家族です。
- 父・浩二さん(54歳)
- 母・愛さん(52歳)
- 長男・勇一朗さん(28歳)
- 次男・一二三さん(26歳)
- 長女・詩さん(24歳)
詩さんは長女で3人兄妹の末っ子になります。
柔道を始めたきっかけ!
阿部詩さんが柔道を始めたきっかけは、
です。
そこで練習が楽しそうだったということで始めたそう。
父・浩二さんとしては女の子だからピアノをさせたかったそうですが、反対を押し切って柔道を始めたということです。
詩さんの子供の頃は、
一緒にトレーニングしようか!
うん、やる!
と言って公園までついてきて、すぐに
もう詩、帰る―
といって帰ってしまうような天真爛漫さがあったということです。
かわいいですね。
試合をして負けたときには、
負けちゃったー
と笑って帰ってきたそうです。
柔道の練習も、車から降りてこなかったり、壁にへばりついて駄々をこねたりと練習を嫌がることもあったとか。
ただ、誰にも教わらずに見よう見まねで覚えた豪快な袖釣込み腰には道場関係者からも、
との評価も。
そして、小学校5年生で全国小学生学年別柔道大会の40㎏に出場も果たしています。
残念ながら2回戦敗退。
6年生になって46㎏級で出場するも、80㎏ほどの相手だったそうであっけなく敗れてしまいましたが、この敗戦により闘志に火が付き、負けると悔しがり、柔道にのめり込み始めたということです。
中学生時代!
阿部詩さんは、小学校4年生の頃から夙川学院中学校・高等学校の柔道部監督・松本純一郎氏の指導を兄と共に受けていたんです。
そのつながりから夙川学院中学校に進学されたのではと考えられます。
夙川学院中学校に進学した阿部詩さん、この頃から柔道を本気で取り組むようになります。
とはいえ、小学校の時点で天才肌と言われていた詩さんは中学校1年のときから3年連続全国中学校全国大会に出場しています。
中学1年生の全国中学校柔道大会は3回戦で敗退しています。
2年生の時には、決勝で敗れ準優勝。
3年生で見事優勝を飾っています。
このように、阿部詩さんは中学生時代から柔道界で頭角を現し、将来のオリンピック出場やメダル獲得を目指す選手としての基盤を築いていきました。
◇中学時代の主な戦績
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2014 | 全国中学生柔道大会 | 2位 |
2015 | 全日本カデ柔道体重別選手権大会 | 2位 |
2015 | 全国中学生柔道大会 | 優勝 |
2015 | 全日本ジュニア柔道選手権大会 | 3位 |
高校生時代!
阿部詩選手の劇的に飛躍する高校時代を見てみましょう。
高校1年生
夙川学院高等学校に進学した阿部詩さん、1年生の4月には全日本カデ柔道体重別選手権大会でいきなりの優勝を飾っています。
見事なスタートを切りましたが、8月インターハイ初戦で禁止技である河津掛けを仕掛けたとみなされ反則負けを喫します。
この河津掛けという技は、早く強く掛けると相手の膝を負傷させていしまうリスクがあるため禁止されているということです。
この敗戦で、阿部詩選手は大きなショックを受け、今までの積み重ねがすべて間違っていたというような気分にまで落ち込んだそう。
しかし、ここで兄・阿部一二三選手の叱咤激励により立ち直ります。
これを機に、おごり高ぶった気持ちも消え、県予選レベルから大きな大会までぶれない気持ちを持続させることができるように。
兄弟の絆の強さに感動も覚える出来事です。
これで、最強のメンタルも備わり劇的に詩選手の柔道への気持ちが研ぎ澄まされていきます。
2017年2月のグランプリ・デュセルドルフでは見事に優勝を果たし、全日本女子柔道監督・増地克之監督は、
「プレッシャーがかかる場面で力を発揮できる。スター性を感じた。課題はありますけど何か周りを引き付けるものを持っている。期待も込めて谷亮子選手のようになってもらいたい」
と語っています。
◇高校1年の主な戦績
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2016 | 全日本カデ柔道体重別選手権大会 | 優勝 |
2016 | 全日本ジュニア柔道選手権大会 | 3位 |
2016 | 講道館杯 | 3位 |
2016 | グランドスラム東京 | 2位 |
2017 | グランプリ・デュセルドルフ | 優勝 |
2017 | 全国高等学校柔道選手権大会 | 優勝 |
高校2年生
高校2年の2017年8月にはインターハイ個人戦でオール1本勝ちで優勝。
この優勝で松本監督は、
と、語っています。
小学生時代から指導する監督は阿部詩選手の成長が嬉しかったことでしょう。
詩選手は、
と、気迫あふれるコメントを残しています。
そしてこの勢いは止まらず、12月のグランドスラム・東京では、準々決勝で世界チャンピオンの志々目愛選手を下し優勝しています。
◇高校2年の主な戦績
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2017 | 全日本選抜柔道体重別選手権大会 | 3位 |
2017 | 金鷲旗高校柔道大会 | 2位 |
2017 | インターハイ | 優勝 |
2017 | 嘉納治五郎記念ウラジオストク日露ジュニア柔道交流大会 | 優勝 |
2017 | 世界ジュニア柔道選手権大会 | 優勝 |
2017 | 講道館杯 | 優勝 |
2017 | グランドスラム・東京 | 優勝 |
2018 | グランドスラム・パリ | 優勝 |
高校3年生
高校3年の体重別選手権では世界選手権選考大会でもあったが、過去2戦2敗と苦手意識のある角田選手にまたも破れてしまいます。
しかし、選考大会4大会の内、3大会で詩選手は優勝していることが考慮され、見事世界選手権日本代表に選ばれます。
兄の阿部一二三選手も日本代表に選ばれていたため、史上初の兄妹同時出場となりました。
そして、9月に行われた世界選手権では、5試合オール1本勝ちで期待通り優勝を決めます。
兄の一二三選手も優勝したことで、史上初の兄妹同時優勝を果たしました。
その結果、過去に外国人選手に34連勝に加え今大会で優勝したことにより、兄・一二三選手と共に、
になりました。
名実ともに世界一に兄妹で達成されたのは、おふたりの努力と持って生まれた柔道センスが素晴らしかったということがわかります。
最強DNAですね。
そして、11月に行われたグランドスラム・大坂でも優勝し、世界選手権優勝という実績から2019年の世界選手権の代表に内定しました。
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2018 | 全日本選抜柔道体重別選手権大会 | 3位 |
2018 | グランプリ・フフホト | 優勝 |
2018 | インターハイ団体 | 優勝 |
2018 | 世界選手権 | 優勝 |
2018 | グランドスラム・大阪 | 優勝 |
普段の阿部詩は?
高校時代、阿部詩選手は3年間クラス会長を務めています。
その理由は、担任曰く”1番強いから”だそうで、誰かに何かをさせるということはなく自らが率先して行動する姿勢に周りのみんなが付いてくるようなリーダーシップがあったといいます。
そして学業面では、勉強にしっかり取り組むために最前列の指定席に座り続けたといいます。
文武両道の素晴らしい精神ですね。
この頃には東京オリンピックを見据えて、
と語っています。
この言葉は現実となり、日本国民を大きな感動のを与えてくれましたね。
大学生時代!
兄・一二三選手と同じ日本体育大学に進学した阿部詩選手の大学時代の活躍を見ていきたいと思います。
大学1年生!
2019年4月、世界選手権に内定していたこともあり体重別への参加を見送り、大会後正式に日本代表に決定しました。
5月のグランプリ・フフホトでは、オール一本勝ちで優勝し、2連覇。
そして、8月に行われた世界選手権では、準決勝でリオオリンピック金メダリストのマイリンダ・ケルメンディに勝利。
決勝でロシアのタリア・クジュティナに開始30秒で袖釣込み腰で破り、世界選手権2連覇を達成。
残念ながら、兄・一二三選手は3位だったので2度目の兄妹同時優勝にはなりませんでした。
この時・兄・一二三選手は、
この一番近くにいる兄の言葉を聞くと、詩選手のメンタルの強さを感じられますね。
そして、11月のグランドスラム・大阪ではプシャールに決勝で敗れてしまいました。
国際大会初出場から続いた、対外国人選手の連勝記録は48でストップ。
それでもこの記録はとても素晴らしいものです。
2020年2月に行われたグランドスラム・デュッセルドルフでは、グランドスラム・大阪で敗れたプシャールに勝利し優勝。
雪辱を果たしました。
この大会後、東京オリンピックの日本代表委内定しています。
2020年3月、新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックの1年延期が決定しました。
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2019 | グランプリ・フフホト | 優勝 |
2019 | 世界選手権 | 優勝 |
2019 | グランドスラム・大阪 | 2位 |
2020 | グランドスラム・デュッセルドルフ | 優勝 |
大学2年生!
2020年は新型コロナの影響で、ほとんどの試合が行われることはありませんでした。
そして、東京オリンピックが一1年延期されたことによる日本代表内定選手の権利を維持する方針が決定しています。
この際詩選手は、
と語っています。
12月には、兄・阿部一二三選手が丸山城志郎選手との代表決定戦を制し、兄妹での東京オリンピック代表内定しました。
そして、2021年3月、1年ぶりの試合となるグランドスラム・タシケントで優勝しその変わらぬ強さを示してくれました。
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2021 | グランドスラム・タシケント | 優勝 |
大学3年生!
5月のグランドスラム・カザンではオール1本勝ちで優勝。
7月に東京オリンピック柔道競技が日本武道館で行われました。
この東京オリンピックでもその強さは確固たるもので、決勝ではプシャールに崩袈裟固で勝利しオリンピック初優勝を飾りました。
まさに有言実行ですね。
阿部詩選手の52㎏級は、1992年のバルセロナオリンピックで正式種目に決定してから唯一金メダルの無かった階級だったんですね。
そのことも詩選手は意識していたことでしょう。
素晴らしい快挙です。
そして、この直後、兄阿部一二三選手も優勝したことで、史上初の兄妹同時優勝を果たしました。
優勝後のインタビューでは、
と語っています。
年別 | 大会 | 順位 |
---|---|---|
2021 | グランドスラム・カザン | 優勝 |
2021 | 東京オリンピック | 優勝 |
大学4年生!
2022年4月の体重別では準決勝で両肩の状態がよくないことから棄権したものの、世界選手権代表に選ばれました。
7月にはオリンピック以来1年ぶりの国際試合であるグランプリ・サグレブで優勝。
10月の世界選手権でもその強さを発揮し、世界選手権3度目の優勝。
この大会では、兄・阿部一二三選手も優勝したことで、2018年以来2度目となる兄妹同時優勝を決めています。
12月に行われたグランドスラム・東京でも優勝したことで、2023年の世界選手権代表が内定。
その後、正式に代表が決定しています。
2023年2月には、IJFによって2022年女子最優秀選手に選出されました。
その後の試合でも優勝を重ね、2023年3月に日本体育大学を卒業し社会人へ。
社会人!
2023年4月、内定していた兄・阿部一二三選手と同じパーク24に入社。
5月に行われた世界選手権でもオール一本勝ちで4度目の優勝を飾りました。
この大会でも、兄・阿部一二三選手も優勝し3度目の兄妹同時優勝を決めています。
2021年の東京オリンピック以降、国際大会負けなしという圧倒的な強さ、そして2番手以下に大差をつけていることから、採決なしでパリオリンピックの代表に決定しています。
この時、兄・阿部一二三選手も代表に決定しています。
その後、12月のグランドスラム・東京、2024年3月のグランドスラム・アンタルヤでも優勝を飾り、パリオリンピック前に圧倒的な強さを世界に見せつけました。
パリオリンピック
2024年7月パリオリンピックが開催されました。
阿部詩選手は初戦、カナダ・出口ケリーを大外刈で破ります。
2回戦では、世界ランク1位のケルディ・ヨロワに技ありでリードしていましたが、谷落で逆転一本負けしてしまい、残念ながら2回戦敗退となってしまいました。
この時、阿部詩選手が号泣する姿には、悔しさがどれほど大きかったのか想像できるほど感情を出していましたね。
この悔しさを次に生かして、日本中をまた感動の渦に巻き込んで欲しいと感じました。
兄・阿部一二三選手は金メダルを獲得しています。
阿部詩のwiki経歴&学歴(出身高校・大学)!子供の頃から現在まで!まとめ!
今回は阿部詩選手の経歴や学歴(出身高校・大学)、子供の頃から現在までを深堀してみました。
阿部詩選手の圧倒的な強さには感動も覚えます。
パリオリンピックでは残念な結果になってしまいましたが、さらなる進化が期待できるのではないでしょうか。
コメント